吉田仁人さんという「アイドル」について

 

 

 

吉田仁人さん、24才のお誕生日誠におめでとうございます!

 

 
 
 
 
 
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A post shared by 吉田仁人【M!LK】 (@yoshida_jinto_milk)

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カッケェ〜〜〜!すんごい色気が もう すごい

 

吉田さんを応援するようになって約7ヶ月、はじめて迎える誕生日。せっかくの機会なので、わたしが吉田さんを目で追っていて度々直面する気持ちについて書いてみようと思ったのですが、投稿が誕生日から大幅に遅れてしまいまして、、懺悔。すみません。
年の瀬ですし沼落ちブログの続編的な位置づけとして、今の自分から見えている吉田さんについて書いたつもりが仰々しいタイトルになりました。あくまでもわたしの目に映る、という主観強めな記事ですのでご容赦くださいね。半年後、1年後にはまた思うことが違っているかも。

 

 

 

さて、いわゆる「推し」と呼ばれる存在に対する感情は人それぞれに違うかたちを持っているかと思いますが、わたしは吉田さんに対して「目が離せないひと」だなと常々思っていました。

今年の3月、どん底もいいとこまでメンタルが沈んでいたとき出会った「かすかに、君だった。」の歌唱パートで一気に心を掴まれてからというもの、ひたすらに吉田さんのパフォーマンスや言葉にガバッと呑まれ捕らわれるような感覚が度々あって。そういうときって「うわあ」とか「やば」とか「あっ」「えー、、」みたいな、情けない声しか上げられなくなるんですよね。もしくは黙って噛みしめるか。その後にゆっくり「すきだなー、、」となる、お決まりパターン。

あの瞬間を思い出しながら、どうして好きだと思ったのか・心を掴まれたのかをゆっくり解いていくことはできても、あのビビッとくる感覚そのものを言葉にするのが中々に難しい。「心を掴まれる」とか「目を奪われる」とか、それっぽい言葉はあれど自分の感覚にぴったり沿うかと言われると微妙なんですよね。

何かしっくりくる表現がないかなとずっと思っていて、ついにこれだ!!というのを見つけました。見つけたというか、大好きな最果タヒさんの文章で出会ってしまいました。*1

 

一人だけが特別になってしまう瞬間はあり、それはなんの「理由」も追いつかなくて、説明しようとしても「好き」な理由なんてどこにもなくて、ただただ好きということだけがわかる。

(略)いつも、私が一番、今何が起きているのかわからない、と思っている。どうしてなのかも、何が起きているのかもわからないけれど、今、時間が止まってほしいと願ってしまう。自分の知らないところまで心がつれていかれることが、一番に嬉しく、ずっとこんな時間が続いてほしい。そして、「知らないところ」に来てしまうからこそ、この感覚があっという間に思い出せないものになってしまう予感がしている。いつも。刹那的な奇跡的みたいなことは、あっという間に溶けて消える氷みたいな幸せだった。

忘れたくなくて、どうして好きなのか、説明しようとする。そのたびに理由を追い求めてしまって、ずっと見てるから、素晴らしいところはいくつでも見つかるけど、厳密には「素晴らしいから好き」なのではなくて、「私の心に触れられる人だから好き」なのだろうなと今は思う。

引用元:anan2355号 最果タヒ「推してる、より、愛してる。」

 

「自分の知らないところまで心がつれていかれること」、吉田さんのパフォーマンスや言葉にビビッとくる感覚は、この表現に収まるような気がします。

 

例えば吉田さんがパーソナリティーを務めるラジオ番組「文化放送 レコメン!」の公開録音で披露された「魔法の絨毯*2」、そしてソロ曲「ノスタルジア」。野外で聞く吉田さんの歌声は、心を掴まれるどころか身体、すべての意識まで掴まれてしまうようだったな、と。

特に「ノスタルジア」は色々な事前情報を差し引いても、本当に、本当に格別でした。東京スカイツリーの真下、抜けの晴れた空が段々と茜色に染まっていく景色、夕暮れを知らせる心地良い風、遠くに聞こえる電車の音。力強さと切なさが綯い交ぜになっているような、祈るような吉田さんの歌声で浮かび上がる歌詞の情景と、聞いているわたしが立っている現実が交錯するように思えて。今思えばあれは「心がつれていかれる」感覚だったなあと思います。

 

わたしは歌声きっかけで吉田さんを好きになった人間なので、どのパフォーマンスが刺さるかと言われたら歌がやはり一番に出てきてしまう。温かくも力強く、曲によって様々な色や温度が伝わる歌声は、わたしにとってかけがえのない吉田さんの好きなところです。

目が覚めるようにハッとそう思うときもあれば、じんわりと沁みいるように思うこともあって、この「心つれていかれる」という表現にもわたしの中ではたくさんのグラデーションがあるなと思います。でもどれもすべて「すきだなー、、」に繋がっている。

 

さらに言うと、10月に行った初アリーナ公演"HAPPY! HAPPY! HAPPY!"*3は、目まぐるしく感情を揺さぶられる瞬間ばかりでした。

 

色気を纏ったしなやかで大胆な踊り、ステージライトを一身に浴びる姿、客席やメンバーに向ける、優しさと愛情の滲む眼差し。M!LKのリーダー・アイドル・表現者としてのまっすぐな意思や矜持を感じる言葉たち。

こうやって羅列してみると、吉田さんに心をつれていかれる瞬間が本当に山のようにあったなあ。「すきだなー、、」と思う以前の、もっと潜在的な、心を動かされる瞬間そのものを確かに感じられることがとても幸せなことだなあと思います。

 

 

 

パフォーマンスだけではなく、吉田さんの言葉や人柄についても「心つれていかれる」瞬間はたくさんありました。むしろ「アイドル」吉田仁人さんについて語ろうとするのならここは避けて通れない気がする。

吉田さんってメンバーからもファンからもやや面倒くさいというか、癖強めのキャラクターとして認識されている気がします。自分でも「ひねくれ」「天邪鬼」と称しているのを聞いたことがあるし、まあわたしも似たような印象を持っている。でも少しニュアンスが違っていて、できるだけ嘘のないようにまっすぐこちらと対峙してくれているのかな、と感じています。そこがとっっっても好き。

 

というのも、吉田さんに対して好きだなーと思うようになってから見たインスタライブで、ひどく驚いたことがありました。吉田さん、コメントをばっさばっさと斬る。なんというか、いなし方が上手い。決して無碍に扱ったりあしらったりしているのではなくて、相手との距離をしっかり保ちながらコメントを返しているように見えたんです。

具体的に言うなら「うなじ見せて!」とか「襟足切って!」とか、「〇〇やって!」とか。そういう願望コメントに対して「それはちょっと無理ですねえ~」とか「そこまでいったら怖くない?」とか返していて。すげ~~な、、と驚いたしなんなら感動までした。なんだこの、吉田さんの安心・安全感は・・・本当に年下? 

そのときに思ったのは、吉田さんの中で譲れない・踏み込ませないラインが明確にあって、そこを崩さずにお互い交わろうとしてくれているのかな、ということでした。表現者としてもひとりの人間としても、こう在りたい・こうしたいの人物像が自分の中でくっきりとあるような気がする。

 

ちなみに、わたしがすきだな~~、、と心掴まれた配信がこちらです。

「胸キュン台詞を頑なに言わない理由を述べよ」ってことでね、なんかねー、、なんか絶妙に嫌なんだよね。いや、別に胸キュン台詞、例えばじゃあさ、「愛してるよ」って言ってくださいって言われてさ、「愛してるよ」って、、これってさ。なんかすごい、、あれだよね。おれ"HAPPY! HAPPY! HAPPY!"の横アリ発表したときはさ、「絶対みんなのこと幸せにするからなー!」って、これは本心なのよ。でもさ、そのー、なんていうんだろうね。「言って!」って言われてさ、「言います」ってさ。なんだろうっていうね。なんかこう、、、なんだろうね、うん(笑)いやもちろんお芝居の台詞とかであればもちろん言いますし、そういうシチュエーションの動画撮りたいって言われたらやるんですけど、、なんかその、言えって言われたものに、僕はこう魅力を感じなくて。だからこう、ねえ、僕が本心で思ったときに言わせてくださいっていう気持ち、ですよね、はい。

オタクはそれが嬉しいんだよってね、そうっすよね。それは分かります分かります分かります、すごく分かる。すごく分かるんだけど、なんかその言葉を言った自分を許せないのであんまり言わないっすね、普段ね。本心じゃないこと言いたくないんだよね?って、本心じゃないわけではないよ、応援してもらってありがたいし。なんだけど、、やっぱこう自分から発したいというか、言え!って言われて、はい言います!はちょっと、、やんないってだけですね、わたしはね。

いつそう思うの?愛してるって?(笑)なんだろうね、ライブやってるときとかすごい思うよ、だから。みんなでこうさ、わーってコール&レスポンスしてくれてさ、うわー嬉しいなあ、おれも愛してるぜって思うことはあるよ。まあそん時は恥ずかしいから言えないよね(笑)いつ言うんだって話だよね(笑)

引用元(配信から書き起こし):2023/7/4吉田仁人さんインスタライブ

 

書き起こしながら何度も頭を抱えました。なーーーに、なに?好きです。この配信を見ていたときのわたしは既に+KIRARI入会済みなので、2022年12月14日の投稿をもちろん読んでいます。いつ言うんだって話だよね、、ね、、*4

 

この文脈では"胸キュン台詞を言ってほしい人"と"言いたくない吉田さん"の攻防にも見えますが、ここが対立関係に置かれるとわたしはちょっと違和感があります。

胸キュンを言って!というコメント・要望に応えることが、おそらく職業アイドルとしての理想的な振る舞いだろうし、わたし(あるいはわたしたち)も無意識のうちにそうするだろう・すべきだろうと思っている側面もある。でもそういった、求められる模範的な振る舞いを全うするアイドルに対してプロフェッショナルを感じるのと同じように、等身大でこちらと向き合ってくれるアイドルも同等に信頼に足るというか、プロフェッショナルだなと個人的には思うんです。

それは、両者ともこちらに対して真摯に向き合おうとするという意味では共通しているから。

 

いわゆる「アイドル」の振る舞いを吉田さんは分かっていて、それでも敢えて言わない、というよりも "然るべきタイミング" で言うことを選んでいること。"然るべき" でないときに発言する自分が許せないというのは、逆説的にいえば感情の発露("然るべきタイミング")としての自分の言葉に価値があると知っているということで。となれば、「僕が本心で思ったときに言わせて」の裏には、できるだけ嘘のない、本当に心から思った、気持ちが乗った言葉をこちらへ伝えようと思ってくれているのだろうなということ。

 

それは、わたしの目には「ひねくれ」でも「天邪鬼」でもなく、こちらに対して等身大でまっすぐ、真摯にこちらと向き合ってくれていることの現れのように思うのです。こちらの存在を尊重してくれているのかな、とも。アイドルを全うすることも、自分の価値観をぶらさずにこちらと対峙してくれることも、これらの発露としては同じことだと思う。だからこそ、こちらに向けてまっすぐ愛を持ってパフォーマンスや言葉を届けてくれる吉田さんのことを、わたしは至極当然アイドルだと思っています。どれだけパフォーマンスに惹かれていても、彼のこの哲学がなければ、ここまでアイドル吉田仁人さんにのめり込むことはなかったと思う。とても真面目で誠実で、だからこそいつまでも見ていたいなと思ってしまう。

 

とはいえ、内面化した理想から外れるような、思いがけない一面を見ると「分からないな」と思うことももちろんあります。

 

他人なんてどうやってもわかり合えないし、好きになればなるほどその人のことを何も知らないと思い知ることの方が多い。その人の細部まで知り尽くしてそれら一つ一つを採点していくようにして「好き」を積み重ねていくというより、知らないことが多くあるんだということ、時間が経てば経つほど相手は変わっていくし、知っていたことさえ見失うことがあるんだ、ということを、わかって、受け入れて、それでも「好き」と思うことが愛情だと思う。(略)私は、他人のことが好きなとき、その人のことを他の誰よりも「わからない」と思う、「知らない」と思う。だから、どうして好きなのかはわからないし、その「好き」は一瞬でも持てたならそれだけで十分に奇跡的で、永遠だとか命懸けだとか一番とか、そんな飾りはひとつもいらないって思うのだ。

引用:最果タヒ『恋できみが死なない理由』「一生じゃない好き」

 

わたしにとってこの約7ヶ月、2023年は「分からない」「知らない」から想像して、考えて、それでも「知りたい」と手を伸ばすことの積み重ねだったように思います。そこで思いがけず出会った「心つれていかれる」瞬間を噛みしめながら、何度も手を伸ばしてしまう。

これからはもしかしたら様々な理由で手を伸ばしたいと思えない日もくるかもしれない。今年は特に、そういったことをよく考える1年でした。それでも、その日が来たとしても今までの「心がつれていかれた」瞬間がなくなるわけでもなく、侵されるわけでもなく、それはずっと積み重なり大切な思い出になると思うんです。そういう瞬間が確かに残り続けるし、吉田さんがわたしにとってそう成り得た存在であることをとても幸せに思います。

 

 

 

 

今年の12月15日、24才の誕生日に、吉田さんは至るところで「好きなことをやり続ける」という趣旨の発言をしていた印象があります。

わたしが好きなものだけやりま~す!と宣言しても怠惰な生活待ったなしですが、きっと吉田さんはそうではないはず。好きなものを貫くためには楽しい瞬間だけではないはずで、必要な努力や忍耐もきっとあると思うけど、それでも自然体でこちらと向かい合ってくれる吉田さんが「好きなものをやり続ける」と言葉にしてくれたことがなんだかとても頼もしく、勝手に誇らしく、好きだな、素敵だなあとさらに思ったのでした。

自分の「好き」にとことん真剣に向き合い突き詰める吉田さんを見ていると、自分も自分の「好き」に正直でありたいなと思うし、そういうエネルギーを届けてもらえるような気がしてそれがとても嬉しい。これからも好きな人が好きなことを目一杯に楽しんでいる姿を見られたらいいな、と。24歳の吉田さんに思います。

 

 

 

改めて24才のお誕生日おめでとうございます!

どうか好きなものにたくさん囲まれる、
実りある温かな、光に満ちた1年でありますように。

 

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*1:好きなひとの文章で、好きなひとへの自分の感情が浮かび上がってくるのがまた個人的に嬉しかった

*2:歌ってみた動画がyoutubeにあがってますので合わせて是非:https://youtu.be/Us4nvYp85es?si=efJJxzfMSYRWDckK

*3:円盤が2月に出ます!なんとU-NEXT会員であればこちらから見れます!!(すごいね):https://video.unext.jp/browse/credit/PER0215790/PRN0225397?td=SID0096049

*4:友人に絶対見てと勧められて入会後すぐ読んだんですけど、あの身体がギュンッッとなった感覚はいまだに忘れられません。今度はわたしが人に勧める番!!今後吉田仁人の会に入る方は絶対見てくださいね。約束!!!

*5:カワイイ!!!うさぎたちと戯れる吉田さんをもっと見たい方はこちら:https://twitter.com/premiummilk_fc/status/1735600597351755931?s=46&t=xIvRnlJXum57J5uPzhPb3g