これからも僕と甘い幸せにしようー10th Anniversary M!LK Arena Tour 2024「I CAN DRINK!」感想

 

 

 

10th Anniversary M!LK Arena Tour 2024「I CAN DRINK!」全公演行ってきました。たくさんの楽しい!とたくさんの大好き・・・という気持ちが満ち溢れたライブでした。書き残しておきたい感情がたくさんある!総括すると、どの公演もまるごとドデカい愛の空間でした。愛のあるやりとりを見たというだけではなくて、とてつもなくデッッッカイ愛の、その中にM!LKとみ!るきーずと一緒にいたなあという感覚です。M!LKをいま応援している人も、これから出会うだろう人にも何かが伝わればいいなと思い、書き留めている次第です。自語りあり、長いです!

 

今回のライブは、M!LKからのありがとうのメッセージを受け取る時間が多くあったように思います。1曲目が「Thank you for your smile」と歌うMy Treasureだったこと、デビュー曲「コーヒーが飲めません」のアンサーソングとして初披露された新曲「I CAN  DRINK」などなど。このI CAN DRINKが本当に素晴らしすぎてこれ1つ切り取って文章書きたいくらい大好きです本当に・・・演出も最高(M!LKがコップのフチ子)な上に衣装が本当に可愛くて、、*1 *2 見て、、、

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特にそれぞれの直筆でメッセージが映し出されたコーナーは、彼らからの感謝の気持ちがダイレクトに伝わった場面でした。10年という長い月日で楽しいことも悲しいこともあったけど、それでも一緒にいてくれてありがとうというメッセージを、それぞれの表現で伝えてくれた時間。好きな人たちの声に乗るまっすぐな言葉たちに心を打たれながら、しみじみとこちらこそありがとうの気持ちを膨らませていた時間でした。

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そして「ずっと大好きです」という5人の声と会場に響き渡る拍手の音に浸るのも束の間、切り裂くように流れるERAのイントロに、正直息を呑みました。そうかこのタイミングで、ここでこの曲を歌うんだ、という驚きがまず第一に大きく、少し緊張しながらステージを見ていたような気がします。

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ここで急に自分の話を挟んで大変申し訳ないのですが(そしてこの話題がちょっと続きますが)、わたしはERAという曲に対してずっと苦手意識を持っていました。そもそもERAを初めて耳にしたときの印象が「当時推していた別グループの、あの曲に似ている」といったもので、そしてその曲をどうも苦手だと感じてしまっていて。端的に言うなれば、A(ERA)=B(別グループの曲)=C(苦手)といった感じです。とても失礼なことは承知してますし、そもそも曲の感想として不適切なのでは?とも思うのですが、音源で聞いても過去のライブ映像を見ても、わたしの中ではこの、別グループの曲と似通った印象を拭えずにいたのが正直なところです。

 

ERAとその曲が似ていると感じたのは、痛みを抱えながらも進もうとする楽曲のメッセージと、グループの節目のタイミングで歌われてきたという楽曲が担ってきた役割、の2点。わたしはどうもこの「痛みを抱えながら進もうとする」メッセージを無意識のうちに自分に引きつけて考えては、勝手に苦しくなってしまう節があって。

もう十分に頑張っていてもまだ足りていない、求められていることに応えなければいけない、さらに力を振り絞らなくてはいけない、それをもっと続けなければいけない。別グループの曲が披露されるたびに受け取ってしまうメタメッセージが、当時コロナ禍かつ新社会人としてどうにか日々を積み重ねていた自分にとっては、とても重くのしかかるように感じてしまっていました。

 

そしてその曲は彼らの〝アンセム〟として位置付けられていて、グループとして数々の決断のたびにこの曲が披露されていました。世間が苦難だと捉えるようなタイミングでも、それでもこの「痛みを抱えながらも進もうとする」曲を歌う彼らを見る度に、その都度、焦燥感や切迫感を受け取ってしまい、それを勝手に自分に代入させてしまうことで苦手になってしまったんだと思います(それをどんな時でも自分を奮い立たせて立ち向かおうとしている、とポジティブな意味で受け取る人がいたことも、もちろん当然理解しています)。
今でもその曲に触れると、じんわりと自分のかつての薄暗い時期や、それを経て自分の中に蓄積されていった後ろめたさが表出されてしまうようで、それをどこか恐ろしく感じては、苦手だと避けるようになってしまいました。

 

長くなりましたがわたしはERAという曲に対して、一聴してからなんとなくこのイメージを重ねてしまい、漠然と「自分があまり触れてはいけない曲だ」というラベルを貼っていました。そんな中で初日公演、アリーナ後列から必死にステージを眼差して曲を聞いて、わたしが掴んだのはきらきらとしたメロディーと、この歌詞でした。

簡単じゃなくて でも逃げたくなくて

僕らが必死に伸ばした手を

君が掴んでおくれよ

僕ら握り返すから

この今を一緒に駆け抜けよう

受け取ったのは痛みを抱えながら突き進もうとするがむしゃらさやかつての薄暗い記憶ではなくて、「一緒に未来を眼差していかないか」という優しい心強さで、それは今まで聞いていた音源と全く違う印象でした。

 

そして次に歌われたWinding Roadでは、吉田さんの「君も一緒に行かないか」というフレーズだけバチッと視界がひらけて、そのままバチッと、食らってしまいました。こちらに手を伸ばしながら、とてもきらきらと溢れるような笑顔を湛えて歌うその姿がとても晴れやかで眩しくて、あの一瞬をずっと覚えていたいと今でも思うほど強烈な印象でした。

 

この歌を以て5人がステージを去り、本編が終わった…?とただただ呆然としてしまったのを覚えています。なんだかすごくたくさんのものを受け取ったという実感だけが自分の中に残っていて、圧倒されてしまったというか。

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このオーロラ衣装で披露されたI CAN DRINK〜テレパシー〜夢路の3曲、そしてありがとうコーナー(勝手に命名)を含めてライブの幕引きとすることもできたのではないかと思うのです。配信を改めて見返してみると、夢路の煌びやかなメロディーと5人で編み上げられた希望に満ちた歌詞は本編ラスト曲としても全く遜色ないようにも思えますし、むしろ物語の終幕としてはこれほどないファンタジー感というか、綺麗な夢物語を見せてもらった気持ちになるような気がして。

 

それでも夢路で描かれる煌びやかな世界で終わることなく、ERAとWinding Roadが、あのまっすぐで温かなありがとうというメッセージの後に歌われたことの、意味。それをわたしは、この現在地からまだまだ歩みを進めていく、自ら手を伸ばし歩みを進めて高みを目指すといった気概として、受け取ることにしました。がむしゃらに志すのではなくて、一緒に行こうとこちらの手を携えてくれるような温かさがある、そんなライブだったなと思ったのです。

 

ずっと抱いていたイメージを、わたしの中の固定観念を美しく翻したこのライブのことを、わたしはずっと忘れないだろうなと思っていた翌日、よしださんがこの、ERAとWinding Roadについて挨拶で言及したんですよ、、、そんなことあっていいんでしょうか(ありがとうございます)ますます忘れられない思い出になりました。

ありがたく配信から書き起こしましたが、配信を見てよしださん自身の言葉としてみなさんにも受け取ってほしいです。今ならU-NEXTで見れるから!初月無料だから!!!すでに会員の方はそのまま見れるから!!!活字で読むよりも、感情の籠ったよしださんの声で受け取る方が絶対に良いに決まってるので。

 

勇斗がさ、ちょっと前までさ、俺のこと「ずーっと一定のペースで生きてるよね」って。へこんだりテンションが下がったり、なんか嫌なことあったりとか、あんまり波なくフラットに生きてるよね、って言ってたじゃん。最近気づいたのよ、俺。最近フラットじゃなくない?全然。テンション感はたぶん一緒だと思うんだけど、割とネガもポジもちゃんと言うようになれたんだけど、〝なれた〟のよ。あれね、めちゃくちゃ防御だったんだと思う。たぶんそうしないとぶっ壊れんなっていうくらい、家でさ、ッンアァってなること全然あったし、なんかめちゃくちゃ嫌なことも悔しいことも腹立ったことも、絶対許さねえってことも、めっちゃ色々あったけど、みんなに見せたらみんなに影響しちゃうんじゃないかなっていうのもあったし。もうその時リーダーだったし。(中略)

Windind Road、さっきやったじゃん。でも一番最初に披露した時のことを考えるとさ、むちゃくちゃ虚勢張ってたなって思うのよ。でもさっき5人で披露してさ、なんか、「ああ、、大丈夫だな」って思えた。ERAとWinding Roadって、すごい僕らの中でターニングポイントというか、大事な曲になってるんだけど。今日披露しててすごいその印象を、変えれた。すごく楽しく、すごく本当に心から笑って、この曲で言いたいことは僕らの現状じゃなくて、今そういう壁にぶち当たっている人、色んなことやっててもまだ上手くいってない人、そういう人に届ける歌に今、なれた気がしたんだよね…それって成長ちゃう?なんか。

今まである曲全部、今更反抗期ってなんだよって感じだけどさ。それも全部M!LKの良さを出す武器にできてるっていうのが、「ああ、続けてて良かったですわ」って本当に思う。たぶん都度、「あ、無理かも」って思ってたタイミングで俺らが落ちてたら、誰の記憶にも残んないぜ、あんなにいい曲。でも僕らが続けていくから色んな人に「ああなんか楽しそうだな」「なんか元気でるわ」「なんか心に沁みるわ」って思ってもらえるわけじゃん。だから今持ってる、大体130曲くらいかな?全部これからも歌い続けて、どんどんみんなを笑顔にする、なんていうんだろう、ものに使っていきたいなって本当に今日思った。し、本当にいいライブでした、塩﨑さん本当にありがとう。

引用元(配信より書き起こし):『10th Anniversary M!LK ARENA TOUR 2024「I CAN DRINK!」』 - 動画配信 | U-NEXT 31日間無料トライアル

自分が受け取ったものが、よしださんが伝えようとして投げたボールだったんだということが、それが本当に本当に嬉しかった。もっと大きな会場で歌い、踊り、笑っているよしださんとM!LKから、これからもたくさんのものを受け取りたいし、少しでもたくさんのものを送れるような自分でいたいなと、本当に心から思いました。自分の中での「ずっとM!LKを見続けたい、応援したい」という願望の解像度が上がったような気がします。

 

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話は戻り、冒頭でわたしは「デッッッカイ愛の、その中にM!LKとみ!るきーずと一緒にいたなあという感覚」と言いましたが、そう感じた理由はボールのやり取りがお互いに生まれたからなのかもしれません。双方向にコミュニケーションが確かに存在していたし、それがM!LKのメンバー間だけでなくて、M!LKとみ!るきーずにも生まれていたことがとても幸せなことだなあ、と。

 

例えばライブ初披露だった新曲エビバディグッジョブ!の最難関コール(佐野さん談*7、数日前の公開にも関わらずドデカコールを会場に響き渡らせたみ!るきーずと、あまりのデカ声に笑み溢れまくりのM!LK、あれ本当に愛のやりとりだったと思います(しおざきさんコール字幕映してくれてありがとう)

他にもメンバーのソロ曲ではペンライトの海がそれぞれのメンバーカラーに変わっていたり。特に指示があったわけでなく自然な流れで染まっていったことが凄かったし、大阪公演で舜太くんが言及してくれて、こういうこともしっかりメンバーに受け取ってもらえていることが嬉しかった。

 

そしてアンコールでの5人による挨拶パートでは、メンバーそれぞれが各公演で違ったエピソードや表現をしていて、その場で生まれた〝生〟の言葉を伝えてくれていて。あの空気感はうまく形容できないけど、やっぱり愛だなあと思うんです。会場にいるすべての人たちが、みんな耳を傾けてそれぞれの言葉を見守っていたし、泣くのを堪えきれなかったり思わず笑っちゃったりして、とてもかけがえのない時間だったなと。

 

 

少し余談になりますが、エーリッヒ・フロムの『愛するということ』*8の中に、愛とは単なる感情ではなく、技術であり能動的な活動だと紹介されています。そして愛は以下4つの性質があり、これらを意識的に実践することが重要だと説かれていて。

  • 配慮
    • 愛する者の生命と成長を積極的に気にかけること
  • 責任
    • 他人の要求に応じられる、応じる用意があること。自発的な行為
  • 尊重
    • 他人がその人らしく成長発展していくように気づかうこと、その人が唯一無二の存在であることを知る能力
    • 自分自身に対する関心を超越して、相手の立場にたってその人を見ること


これがまさにキャンドリ公演に満ち溢れていたし、なんならM!LKみんな愛の体現者でもあるなと思っています。

 

加入時を振り返っては「3人がずっと優しくて本当に優しかったから…」とオリメンに感謝を伝えながら、「6年経って、自分の輝きをやっと見せられるようになった」「みんなで幸せになろう」と涙ぐみながらも晴れやかに伝えてくれた柔太朗くん。

 

「今の自分がここにいるのは4人とみ!るきーずがこの場所を、M!LKを守ってくれたから」「守ってくれてありがとう」ってべしょべしょに泣きじゃくりながら、とても丁寧に言葉を重ねていた舜太くん。

 

活動を続けるべきか葛藤した経験や、それでも前を向く4人から刺激を受けたこと、「この5人で人生を歩みたい」「この4人とずっと一緒にいたい」という気持ちを、表立って打ち明けてくれたしおざきさん。

 

周りへの感謝を絶やさず、「M!LKの歴史も背負わせてもらいたい」「この4人の楽しさ笑顔幸せ、み!るきーずみんなの幸せを背負う」と言い切っては、「この横一列みんなで、ドームツアーって壁をぶち壊していきたい」と宣言したさのさん。

 

SNSには載せないでほしいんだけど」と前置きして自分の気持ちを吐露してくれたり、「俺はこの5人で見たいの、ドームツアーを」と涙ぐみながら伝える佐野さんに対して、柔らかくあったかい笑みで「行こうよ」って応えたよしださん。*9

 

 

な〜〜〜〜んて愛に溢れたグループなの!!!

*10 *11

 

さっきそれぞれのメンバーの発言を切り取って愛だ!って言いましたけど、正直全然言い足りないんです。まだまだあるし、列挙しきれない。それはまさに、M!LKもみ!るきーずも、あの空間が愛そのものだったことの証左なのかなと勝手ながらに思います。

「I CAN DRINK!」という素晴らしいツアーに立ち会えたことをとても幸運に思うし、美しい思い出をありがとうの気持ちでいっぱいです。M!LK10周年、心からおめでとう。あなたたちと出会えて幸せだよー!!!

そして愛で溢れたあの空間が、これから少しでも多くの人に届きますように...!

 

 

2025/1/6まで、2日目公演がU-NEXTで見れます!!!しかと目撃してください。

www.video.unext.jp

 

各媒体での公演レポも備忘がてら置いておきますー!気になる方は是非。

🔽初日公演(埼玉)

natalie.mu

fan.books.rakuten.co.jp

 

🔽2日目公演(埼玉)

realsound.jp

lp.p.pia.jp

 

🔽最終公演(大阪)

www.thefirsttimes.jp

e.usen.com

www.wws-channel.com

www.rbbtoday.com

thetv.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:今回もすべての衣装が柔太朗くんプロデュース、天才です

*2:柔太朗くんの衣装解説はこちら:https://www.instagram.com/p/DD4enW3SScH/?igsh=Mm1hN3Z0OGVreGU=

*3:https://www.thefirsttimes.jp/report/0000541006/

*4:https://emomiu.jp/news/210354/

*5:https://emomiu.jp/news/210354/

*6:https://x.com/milk_info/status/1870813883927347377?s=61

*7:https://youtu.be/CLUzq5EAFaQ?si=TsEmC0_NQ2FImwEz

*8:エーリッヒ・フロム著、鈴木晶訳、2020年、『愛するということ』紀伊國屋書店

*9:配信では抜かれなかったけど、2021年夏合宿のさのじんお手紙とすごく似た、それはそれはあったかくて愛が溢れた笑みだったことを残しておきたい

*10:https://natalie.mu/music/news/605862

*11:ドーム行く前にぎゅっとしとこ!でこの写真なんですけど愛おしさ爆発しそう